農園記 | 農薬・肥料に頼らない農園!!

~ 自然豊かな長野市という、自然に近い環境の中で、丁寧な草取りなど手間を掛けた野菜作り ~

カテゴリ: ブログ編集者より

久しぶりの日記更新になってしまいましたが、よろしくお願い致します。
というのも、今年の豆の収穫量がある程度確保できそうなので、今まで手前納豆として作っていた納豆を商品化したいと思いクラウドファンディングの準備を進めていたため、日記の更新が遅れてしまいました。なお、詳細に尽きましては、下記キャンプファイヤのページを参照ください。
https://camp-fire.jp/projects/view/200627

ここでは、過去の豆栽培時の様子を知ってもらえればと思い、新たに写真を紹介します。2019.10.10_1
今年7月頃の赤大豆の畑で、草取りをしているときに撮った写真です。
この畑では数年間は化学肥料や農薬、除草剤を使用していません。豆類は輪作で栽培されることが多いです。ですので、豆類の栽培時には農薬などを使わなくても、他の栽培時には農薬を使っていることもあるようです。当農園の畑では農薬、肥料などは使わないで、自然に近い形で栽培しています。そのため、草も大変よく生えているのが分かってもらえるかと思っております。
安心して食べれる豆になります。
2019.10.10_2
当農園で栽培した豆類です。左側から赤大豆、鞍掛豆、黒豆になります。
この豆は、色は濃い目で鮮やかで、形が良く、綺麗で粒も揃っています。収穫後は天日でしっかりと乾燥させて冷暗所で保存しています。適切に保存しているので、何年間もエネルギーや栄養を失わず、美味しくいただけます。

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 またのご来園を心よりお待ち申し上げます

やっぱり、ここ最近の話題となると草取りですね。そこで、本日は、そもそも草とは何なのかどうして草はそこら中に存在するのか等、その対策は?について、私(当ブログ編集者)なりの考えをお伝えします。読んでみて、草取りについて少しでも理解が深まってもらえると大変うれしく思っております。なお、当農園(maisonKOIWAI)での草取りをする理由については8/19の日記[草取りについて(1)]にも載せていますので、そちらもご参照頂けると有難いです。

さて、「草」ですが、よく雑草とも言いますが、最近ではツイッターや掲示板などでも使われているようですね。一説によると、文章末に使われていたていた「www」が草が生い茂る様子に似ているということで、「笑い」という意味を指しているらしいです。まぁ、「草」がこんなふうに使われるのも、「草」は我々の生活にとって、とても身近なものだから使われているのでしょう。それもそのはずで、自然な環境で土があれば、必ずと言っていいほど草は生えてきます
また、普段の生活で地面をよく見回してみると、草といっても、いろんな種類があることが分かるかと思います。どんな草でも必ず名前がありますし、草ごとに独特な生態を持っています。
そして、草が育つと、それぞれの草から大量の種が土へバラ蒔き続けられています。そのため、生えている草を取ったとしても、既にその場所の土の中には、草の種がたくさん埋まっているので、次から次へと芽が生えてくる状況が続き、まるで延々に草が存在しているように感じる訳ですね。
そして、大量にバラ蒔かれた中で芽吹く数は、たったの数%だけであり、残りの90~99%の種は、その時はまだ芽吹かずに土の中で待機しています。待機する期間は1年以上となるものも存在します。ですので、ある農家の方から聞いた話ですが、一旦草が生えた土地ではその翌年以降、10年間は生え続けてくるとのことです。また、草の種子は風や水、動物や人を介すなど、さまざまな要因で畑へ運ばれてきます。こういった理由からも、完全に草を廃絶することは困難と言えるぐらい、草は絶対に存在するものと言えます。

ただ、現在では、いろいろな畑を見ていると、全く草が生えてこない農地(畑)があることも事実です。草が全く生えていない畑では、マルチを敷いたり、除草剤を用いりながら遺伝子組み換えを用いた除草剤に耐性があるものを栽培する等、いろいろな工夫をしているものかと思われます。ただ、これらは特別な技術によるもので、そこで栽培できた収穫物は自然に近いものとは言えないのではないでしょうか。そういった考えから、当農園では、これらは不自然なものと考えているので使用しておりませんが、草の対策には大変重要な技術であることには間違いありません。このような新しい技術の開発にも大変な苦労があるのも事実だと思っています。例えば、品質という面においては、この作物が人に対して問題がないか、何万通りもの育成結果をもとに発芽率・生育期間は問題ないのか、といった色々な評価・検査等が必要になると思いますので。
(ちょっと話は農業とは変わりますが、私(ブログ編集者)は普段、家電やデジタル機器に使われる電子部品の開発・設計に携わっています。新製品を市場に出回る製品にするためには、開発段階で様々な条件での動作確認や信頼性試験・評価は大変重要で、色々な場面での使われ方を想定して種々の試験を実施しています。そういったことを考えると新しい技術に対して、様々な面から品質面を確認しているであろうと思い、その苦労が想像できます。私自身、どれだけ評価したかが、品質の高さを決める理由の一つになると思い、日々業務を遂行しています。)

ここで話を農業に戻しますが、以上のように、人々はこれまで様々な工夫や新たな科学技術によって草に対応してきた過去があります。つまり、それだけこの草対策というのは、農園を営む・野菜を栽培する点でとっても大事であることが言えるのではないかと思っております。なお、再三になりますが、当農園では、自然に近い形でやることこそが、野菜本来の美味しさに近づくものと考えています。ですので、当農園の草対策としては丁寧な草取りを実施し、大変手間暇を掛けて野菜を作っていることを、最後に付け加えさせていただきます。

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ここ最近の農園の状況では、草取りや草刈りばかり行っている様子が分かるかと思います。そこで、なぜ草取りをしないといけないのか草取りをする理由について、少し説明を加えたいと思い、当農園(maisonKOIWAI)での草取りについて、私(当ブログ編集者)の考えをお伝えします。

結論だけ先に言いますと、
草取りすることで、作物本来の、栄養価が高く、美味しい野菜ができるからです。

まず始めに当農園の農園主は、元ソムリエです。数多くのワインを取り扱っている中で自然派のワインと出会い、無農薬などの自然に近い環境で育てられたブドウから作られるワインの安全・安心はもちろん、美味しさに魅かれて野菜栽培を始めました。そのため、当農園での野菜栽培のこだわりは、自然にできるだけ近い環境で育てることで、美味しい野菜を栽培することです。
(詳細は、農園紹介サイト[La Maison KOIWAI]をご覧ください。→2020年3月公開予定)
そんな目的で野菜を作り始めたものの、当初は草取りが追い付かず、草と野菜が一緒に育っているような状態が続きました。その結果、収穫量がなかなか増えないことを何度も繰り返してきました。

そこで、ある年から、暑い中でも苦労して草取りをしながら栽培してみると収穫量もそれなりに増えていきました。また、草取りによって収穫量が増えるだけでなく、何よりも美味しさが増しました。それまでの野菜とは全く違うことに気が付いたのです。元々ワインのソムリエをしていた人なので、食べ物の美味しさを感じることには自信があり、美味しくなったということは間違い無いはずです。

ここで、草取りしない野菜が美味しくなかった理由としては、以下のようなことが考えられます。
草を放置し続けると、その畑では草が繁栄してしまい、本当は作物に必要となる栄養や水分が草に横取りされてしまいます。そうなってしまうと、①野菜は栄養を十分に得る事ができず、野菜本来の美味しさには程遠い作物になってしまいます。また、草が伸びてしまうと、作物の生育に必要な太陽光まで草により遮り奪われてしまうため、②作物が生育不良になってしまうためです。

そのため、農業技術が発展した現代では、草取り・草刈りという重労働を必要とせず、大量に効率よく作物を得るために、除草剤やマルチ、土の管理(入れ替え)、ハウス栽培などで草を生やさない栽培方法を行い、この草問題に対応してきました。ただ、こういった技術は、自然ではありません。当農園のこだわりは自然に近い形で野菜を育てて、その作物本来の美味しさがある野菜を育てたいので、不自然になってしまう手法は使っていません。ですので、昔ながらの草取り・草刈りを日々行っているわけです。できるだけ多く収穫して、より多くの人に、この美味しい野菜を届けたい想いがあるためです。当農園で収穫する作物は、草が生えないような不自然な環境で育った作物よりは、種々の植物・生物・微生物・昆虫などが存在する環境で、自然から様々な栄養分を吸収しながら育つので、栄養価が高く、味も作物本来の美味しさが味わえるはずです。また、日々、丁寧に手入れをしているので、大変手間が掛かっています。そのため、スーパーに並んでいるような野菜よりも高価になってしまうことも併せてご理解頂けると有難いです。

なお、昨今では、様々な食に関する科学や医学の進歩(各種検査機器や栄養成分検査の精度向上、新たな医学論文の発表等)によって、消費者の皆さんも食の安全・安心に強く関心を抱くようになってきています。このようなこともあり、できるだけ除草剤等の農薬を減らしたり、使わない方法を選んでいる農家さんも増えてきています。ただ、このような野菜の出荷量は野菜全体の総出荷量に対して大変少なく、まだ身近に感じれない方も多いかと思います。ぜひ一度、自然豊かな場所でしっかりと手入れされた(草は抜くが、手は抜かない)当農園の作物を感じて頂けたら幸いです。

まだ、暑い日が続きます。草は勢いよく生え続けてきますので、しばらくは草取りや、草刈りの情報になってしまいますが、お伝えしていきます。ぜひ、ご期待ください。

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 またのご来園を心よりお待ち申し上げます

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